露草

9月に入って、しばらくツユクサのメッセージが繰り返し届いていました。
そしてやっと自分にとってツユクサのメッセージが受け取れた気がしています。

ツユクサには個人的に思い入れがあり、この花を見かけるたびある人のことを想い出します。
23歳という若さで私の友人が他界したのが9月初旬でした。
急性の白血病でした。
その死は胸に大きな穴をあけ、いつまでもふさがりませんでした。
いつからか、私はツユクサに彼女を重ねるようになりました。

今月お話会があるカミングホーム・エッセンスにもツユクサのエッセンスがあります。
http://stellagutta.cart.fc2.com/ca5/2/p-r-s/
プロデューサーの水谷明子さんと知り合い、初めに購入したのがツユクサとハルジオンでした。
このエッセンスを摂った時、私はとても早起きでした。
日の出のその時間に決まって目覚めました。
そしていろんなことが、早い流れのレーンに乗ったかのように加速して起こることを体験しました。

そして和楽フラワーエッセンスのツユクサについての投稿記事を最近目にしました。
https://www.thaleiashop.com/items/6784209/

私はこのエピソードを読んで、「摘まないと決めていたのに摘んで作った」というところに反応しました。プロデューサーさんにとって大事なことだったからです。
(フラワーエッセンスの作り方には私が知っている方法としては3種類あり、花を摘んで作る、花を摘まずに水を上からかけて作る方法、朝露を集める方法などがあります)
けれどもその時、こだわりを捨て摘んで作ったそうです。それは本質を見失わないということだとシェアされていました。

私にとってのツユクサのエッセンス精髄とは何だろうか?
しばらく考えていました。
初めにやってきたのは、私にとって彼女の死が露草の1枚の花弁を失ったようなものだったのだという理解でした。

そして旅行で北海道に来て、ツユクサに会いました。
北海道は私と亡くなった彼女を繋げていた場所でもありました。
彼女とはいつかの生で姉妹だったようなのですが、北の大地に生きていた時だったことは間違いありません。

写真を撮り、改めて調べているといろんな事がわかりました。
2枚だと思っていた花弁は、実はもう1枚白い花弁が存在していました。
それは本質であり、2枚の青い花弁を繋ぐもののように思えました。

苞葉の中にはいくつかの蕾が準備されていて、その蕾が一つずつ順に咲くのでした。
(しぼんだはずなのにまた咲いているのはどうしてなのかと思った謎が解けました)
これは人の輪廻転生の再現のように思えました。

一つ目の花は雄花で雌しべを持ちません。
しかし他家受粉による遺伝子の維持のために虫を呼ぶフォーカスとしての役目が雄しべにはあります。
短い花の命の時間(一生)の中で、虫による他家受粉果たすのは難しいでしょう。
けれどもその後に咲く花は中性花で、自家受粉ができます。
そのように課題をバトンタッチして、より進化してツユクサは命を繋ぎます。
根も生えやすく、茎を横に広げて行き開花期を生き抜きます。

写真を投稿すると、『ツユクサの青、大好きです』とコメントをいただきました。
私もこの青がとても好きでした。
なので、色についてもググってみると、こんな記事を見つけました。

ツユクサの青色の秘密
https://blogs.yahoo.co.jp/blogchemistry/5899063.html
Blog化学

とても難しい話なので専門家に任せますが、昔聞いた紫陽花が青くなるのは酸性土壌でアルミニウムが溶けやすいからだという単純な話でもないようです。
青い色素のもとも色々あり、さらに分子レベルで様々なものと結びついて発色しているという事らしいのですが、ツユクサの構造をみると、まるで雪の結晶のように見える事が、私にとって発見でした。
結晶のことを六花(りっか、ろっか)と言いますが、私はこのことを彼女から教えてもらいました。

その昔、彼女からの手紙に病室のリンドウの花が匂いすぎてと書いてありました。
眠ってしまったら明日の朝起きることができるのだろうか、そんなことも書いてありました。
スケッチブックには、花や果物や鳥、雑誌から写した動物の絵がたくさん描かれていました。
壊れかけている自分の身体さえも愛おしいと。
それらは皆、命の賛歌でした。

私にとっての露草とは、そんな彼女のような花なのです。
1-DSCF0344