少し前のUnknown Tea Roomでのこと、
あの日参加してくれた方と話した帰り道、ふとこんな思いが過りました。

私には継ぐものはなかった。
無いからこそ自由でいられるのに、なのになぜ今も縛られているのだろうか?

注意深く思い返すと、幼い頃から祖母に言い聞かせられたり、父の故郷への想いや家に対するこだわりを私は感じて知らず知らずのうち汲み取っていたのだと思います。
早くから家を出ていたにも関わらず、最後は自分が両親と祖母の面倒をみて、無意識のうちに家系の責任も取らなければならないのだと思っていたのでした。

でも、事実は最初に書いた通りです。
幻想だったのだと思いました。
ですからまるで必要のない役目を引き受けることを辞めようと思いました。
生きることは苦労に耐えることーーそんな思い込みも捨てるだけです。
先週のしいたけ占いにあったーー私にとってタイマンはる相手はご先祖様でした。

とは言え、戦争の最中で命を繋ごうとした祖父とその人生を家族に捧げた祖母に、やはりご先祖さまに、そして私たちに命を与え育てた父と母にただ感謝しようと思います。
生きていること、それこそが感謝すべきことですね。