大きくなあれ

IMG_4469明治神宮 北参道

明治神宮の敷地内で活動しているNPO法人響さんのトライアル(無料活動体験)に参加して来ました。
ハーバルコンシェルジュ そがわなおみ さんから今回のトライアルの情報を教えていただきました。

私が参加したのは緑化推進事業活動。
ドングリから苗木を育て、植樹し森を育てながら、イベント等で啓蒙活動もしているそうです。

まずは稲作事業の田んぼを見学。
今は田おこしの最中。
手作業で動力を使わず、水は神宮内の井戸水を使用し、堆肥を施す完全無農薬。
特に今年は昨年収穫した稲穂の種籾から苗を各自育てるところから挑戦の予定。
お田植え祭、風祭、稲刈り、注連縄作りまで。
田んぼは約90平米、7〜8Kgの収穫があるそうです。

いよいよ希望していたドングリの苗木の育苗場へ。
今日の作業は2年生の苗木(20cm~30cm)の樹種を特定し、それぞれの木ごとに選り分ける作業をしました。
3年くらい経って30cmくらいに育つと植樹できるのだそうです。
1ポットに1本。複数芽が育ってしまった場合は間引きします。
木が若いから余計だと思うのですが、草花に比べ個体差が大きくて鋸歯の無いものもあり、形から見分けるのは難しかったです。
せっかく教えていただいたので、忘れない様に記録。

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これはアラカシ。葉先はギザギザの鋸歯で葉の裏は白。 ブナ科コナラ属の常緑広葉樹。
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同じ様に葉の裏が白くて葉がもっとほっそりしたものがシラガシ。こちらはレアでしたので写真なし。

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こちらはアカガシ。葉の裏は緑。
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スダジイ。葉の裏が銅色に光って見える。葉のつき方はアラカシとは違い互生している。ブナ科シイ属。
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ドングリのベッド。
もちろん育苗場の脇に生えている大きな木々から落ちたドングリを拾い、土もその根元に積もった落ち葉の腐葉土を使って育てています。

余談ですが、イギリスの民間伝承にある”グリーンマン”はよくオークの木の葉が口から出ている姿でイメージ化されていますが、本来は落葉樹のオークではなく、常緑樹のカシの木の意識体なのだと聞いたことがあります。

もうひとつ、田んぼへの移動中に拝殿前通りました。両側に立つご神木のクスノキを見ると、改めてこのクスノキの丸い樹形は特別なのだと思いました。周りにストレスを与える他の植物が無いとああ育つのでしょうか。もちろん剪定もしてるのだろうけど。

すべてお膳立てしてもらって植樹に行くだけではなんだか片手落ちのような気がしていました。
なので植樹祭の前に苗木の生育現場の様子がわかり、とても勉強になりました。
1年に10cmほどの成長をじっと見守り続けている人たちの慈しみ、まなざしもこの苗木を育てているのです。
私にできるのはまたすこし違う方面からのサポートになると思いますが、土や木と触れる体験も時々させていただけたら有り難いなと思います。

ほんの1時間半くらいしか作業してなくてもっと働けそうな気がしたけれど、運動不足が祟って時間が経つにつれあちこちに疲労感が追いかけてきました。。。

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