八雲立つ

天気の子、観てきました。
予告編の映像、CMで大々的に宣伝したり大手企業とのタイアップを見ているとあまり惹かれるものはありませんでしたが・・
でも新海監督の映画ですーーやはり気になって見に行ったのです。

現代にーー東京を舞台にして起こりうる?ファンタジー。
10代の頃の危うさ。東京の闇。
そうきたか、と新鮮な驚きもあったけれど、共感というところまで感情は持って行かれなかった。
15歳の少女の母性。
愛、というには幼すぎる。
けれどもその愛が生きる意志になる。

自然や環境についての地球スパンでの視点というものについてはうなづけるところもあり、水について思考が刺激され巡らされました。
図らずも今年は梅雨が明けず雨が降り続いた7月だったし、ゲリラ豪雨も当たり前になっている今となってはあの東京の姿は想定の範囲かも。
地球温暖化の結果氷河期がやってくるというコース。

この映画を観た後の流れで、私が目撃した一瞬の空ーー”雲”の写真を集めて小さな本を作りました。
そう、当たり前すぎて忘れていたのですが、雲は水でした。
宙に浮かぶ水滴の不思議。
器を外した時、水は記憶するのではなく波動そのものの姿として現れるのだと思いました。
空に何かが存在するのを私たちは雲の姿として見ているのです。
そして水分子の結びつきがゆるく自由であるがゆえにその姿は留めることができません。
私たちがその存在のWitness目撃者となるとき、シンクロニシティが働いていると思えます。


昔父が、雲があるから夕焼けはきれいなんだと言っていました。
雲ーー水は光を反射します。
昼間の雲は白く見え、日が地平線に沈む時雲は赤く見えます。
太陽の、光のdecendant下降です。
そして深海に潜るように夜がやってきます。
日の光が地球の裏側へと隠されると、やがて宇宙の星々の光が届きはじめます。
この話はまた別の機会に。

「八雲立つ」
webで見るにはこちらからどうぞ。
https://www.photoback.jp/Stage/Photoback/PBER-6021721908200109360