初詣でいただいてきたお札を神棚におさめようとしたら、神宮大麻が無かった。
今年は伊勢にお参りするつもりだからそのままにしておこうと思ったのに、他のお札と一緒に古札返納してしまったのだ。
三連休の初日、良いお天気だしこれから行ってしまおうか?
翌日日帰りすることに決めた。
往復の新幹線と行きの近鉄特急の予約を済ませた。
とは言え、日帰りで三社をめぐるのは時間的にも厳しいので、正式参拝は考えず列車の時刻と乗換を入念に調べた。
伊雑宮へ最初にゆくことにし、外宮、内宮と参拝することにした。
夜ほとんど眠れずに夜明け前に家を出た。
新幹線が東京駅を出ると昇りたての朝日を見ることができた。
他にも、前回行けなかった所に-月夜見宮や猿田彦神社、二見浦に英虞湾と行きたい所はたくさんあってどこに行こうかと欲が出たが、伊雑宮に着いた頃には大事なことだけ出来れば良いと気持ちも落ち着いた。
伊雑宮
この季節にこの陽気で凍えずに参拝できるとは有り難い。
そうでもなければ日帰りしようとは思えなかった。
御朱印をいただいたら神職の方が日付を間違えてしまわれた。
一日前の一月九日。
来ることを決めた日だったから、意味があるのかもしれない。
お宮の境内にはたくさんの大木と草木が茂り、午後ともなればその蔭が濃く薄暗くなる。
だから、早い時間に来てみたかったのだ。
御神田から見た宮の森 風が止むことなく吹いて木々の梢をゆらしていた
田んぼからの風を受けて絵を描く間そこで過ごした。
磯部の御神田
上之郷駅で電車を待つ 近鉄志摩線各駅停車は30分に一本、二両編成。
伊勢市駅から外宮へ向かう
外宮 御正殿
外宮 古殿地
多賀宮
下御井神社、土宮、風宮と参拝
バスに並び、参拝するために並び、御朱印やお札を求め並ぶ時に”待つ”ことが必要だった。
そして宇治橋での出来事。
五十鈴川で手を清めた後、川沿いの人の少ない参道を歩きしばらく気を静めた。
滝祭神、風日祈宮と参拝。
内宮 正宮
ここでも、大きな風が吹いた。
ちょうど御垣内参拝をされていた方が呼んだ風のようだった。
右の方で参拝をすると古殿地の東を大きく巻いて荒祭宮へ進んだ。すると、御正殿や宝殿の屋根がよく見えた。
予定している列車に乗るには天照皇大神宮のお札も御朱印もあきらめて帰ろうかと思った。
そう思う程一番の”待ち”がそこにあった。
しかし、それでは本末転倒もいいところだ。
なんとか思いとどまって、大事はすべて果たした。
前回気づけなかった下御井神社と滝祭神に参拝ができた。どちらも水の神様。
変更が必要かと危ぶまれた帰りの新幹線にも間に合い、無事に家に着いた。
今回の伊勢参拝の旅はまるでintensive courseでした。