crystalize

先日出かけたミネラルショー。
会場を一回りしてから決めようと思っていたらとんでもなかった。
2フロアーある会場の1階を見た後、疲れを感じたと共に終了時刻が後1時間半に迫っていました。

そんな時、探していた一つ日本双晶の標本を見つけました。
長崎県奈留町の水晶山で出たもの。
いわゆる整った綺麗な石ではないけれど、ちゃんと双晶の特徴がわかり、平たくて突起二つのおまけ付き。
心の中で思わずにやけてーーしかしケースをひっくりかえしても値段がついてない。
店主に聞くと、「いいや、おまけで千円!」と言った。
そう、今日は最終日でした。

 84度33分この角度にくっついた二つの結晶が
日本で多く見つかる理由はまだわかっていないそうです

次に目に留まったのがこの石。

石川県小松市産の紫水晶。
前回ボリビア産のよく似た水晶を買っていたので躊躇したのですが、白山の近くから来たものということと、どこか惹かれるものがあって。
よく見ると二層になっていて、内側の石が紫であるように見えます。

三角柱っぽいですね

最初の方で目に留まり気になった奇妙な形の水晶がありましたが、いくつものトレーにたくさんあり、迷ってダウジングするとどれも違うと言われました。
同じ種類だけれど先ほどとは色が違い、結晶としては小さい標本の前で足を止めました。
2008年に見つかったものは濃い紫色、2019年のトレーにはややトーンの落ちたモーヴ色でした。(先に見たものは赤みがかった感じでした)
もっと淡いラベンダーは少し高値になっていました。
やはりたくさんあって、一つ一つ品定めしていると売り子のお姉さんが助言をくれました。
「私、面白いのを見つけたの」
そう言って見せてくれたのがこれでした。
根元から見れば2層なのはわかるのですが、でも剥がれて欠けたおかげで中の石が良くわかります。

その名もカクタス(サボテン)クオーツ。南アフリカ産

このような割られたちょい細めのものや、もっとずんぐりむっくりいくつかくっついたクラスターもありました。
紫とスモーキーの間、という感じ。

なんとなく集まった姉妹のような石たち

後数十分で終了のアナウンスが流れ始め、石を売る人は店じまいをしながら最後までお客さんの相手をします。

前回から気になっていて、今日も決心のつかない石がありました。
それがタンザナイトでした。
たくさん見たにも関わらず、ピンと来るものがありませんでした。
いっそルース?と見ましたがカットが気に入りません。
イメージはタブレットでした。
今日も見送りかーーと思ったところ、お、タンザナイトの標本。
手にとると銀色の石を抱いた小さな石でした。
またケースに値段がついていませんでした。
周りの石は全て値がついているのに手にするものには付いていないということが繰り返しありました。

青い色はバナジウムによるもの

標本ですから、宝石質のものを観る目からすれば価値は無いかもしれません。
でも、私には手に取る魅力のあるものでした。
ドイツからやって来たというおじさんからこの石を譲り受けました。

今朝は良い天気だったのでベランダで撮影大会。
そのあとは結晶するということについて色々ググっておりましたが、簡単には着地点は見つけられず。
結晶化するには二つの段階があり、まず液体が冷えるか溶剤を蒸発させることによってー液体の濃度が増し均質化ー安定性へと変わることで、”自然に”原子がorganizing principalに従って配列し分子となって核が生まれます。
その核が成長してゆくには過飽和状態が続く必要があると言います。

と書きながら字面だけを眺めているのですが、物質化の法則のキーがここにあるように思えます。
現実化するということが再結晶化だとするならば、
リラックスする(溶解する、古いプログラムを解く)
温度を下げる(液体-量子場を均質化する)
意図ーそれを実現化するorganizing principalが生まれる
量子が集まる(濃度が高まる)
核ができる(ここは不明)
そのエネルギーを持つ現実が整列し始める
な〜んてまた空想するわけです。