stir up

DSCF0187
伊勢から岐阜へと出かけて来ました。
この旅を消化中です。

仕事のオファーをいただいて、その打ち合わせのために岐阜へ行こうと決めました。
するとむくむくと「どこかへ行きたい」欲求が顔をだし、その前日に休みをとって、合わせてどこかへ行くことにしました。

行き先が岐阜ですから、平泉寺白山神社、白川郷、高山、郡上、琵琶湖、そんな所を考え色々調べたのですが、しっくりこない。
調整が入っているようです。
最近では普通になった私と受け取る情報との葛藤と問答を経て伊勢神宮の内宮へ行くことになりました。
しかし、せっかく行くのに内宮だけというのも勿体無く、わざわざ外宮もどこにも寄らず内宮だけという返答が疑問でした。
そこで尋ねると”荒御魂”とだけ聞こえました。
荒祭宮に参拝するのだなとわかりました。
でもどうしても自分の欲求も満たしたくて、宿泊は以前から気になっていた片岡温泉に泊まることにしました。

それから仕事が忙しかったこともあって、準備がままならず。
そんな時、台風が前日に目的地近くを通過の予報。
いつもなら荷物を宅急便で送ってしまって身一つで出かけるのですが、それができませんでした。
どうなるかわからないので特急の予約も取らずにおきました。

内宮参拝だけなので始発で行くこともないとゆっくり出る予定でいましたが、朝6時に高崎線がすでに事故で遅延。
通勤ラッシュの時間帯でもあったので4本見送ってやっとのことでグリーン車に乗り込み約1時間遅れで東京駅に到着しました。

新幹線が発車して間も無く、「あっ!」飲む前のアイスコーヒーを倒してかなり派手にこぼしてしまいました。
手持ちのティッシュを使い果たしてさてどうしようか、と思った所に車内販売のカートが通りかかり後始末を手伝っていただけました。
汚したシャツを着替えてため息。
けれども台風は去り、電車は遅れたけれどここまで来たし、コーヒーで他人には迷惑をかけずに済み、着替えも持っていたし大丈夫。
それが学びだったのだろう、、それに台風から数えてトラブルも三度目、これで運気が変わるだろうと思っていました。
しかし・・・

名古屋駅で特急指定席を予約したのにバウチャーをきっぷに引き換えてもらいそびれ、改札で手間どりました。
少しうとうとし、宇治山田駅に到着。
荷物をロッカーに預けてバス停に向かうと、そこに居たお婆さんは予定していたバスに乗れず途方にくれている所でした。
バスの到着10分前からここにいたのにバスが来ないのだと言うのです。
次のバスは3時間後。
家の人にお迎えを頼んで駅の涼しいところで待ったほうがいいですよと話して別れました。

内宮行きのバスに乗ると伊勢市駅>外宮へと戻る形で経由して内宮へ向かうことに。
わざわざ宇治山田で下車したのに遠回り–と落胆していたのですが、一緒に乗り合わせた男性客二人組のがらっぱちで大きな声がずっとうるさく閉口。
この人たちと同時に参道は歩くまいと警戒していたら、男性はバスを降りると神宮ではなくおはらい町に吸い込まれて行きました。

バスのことは今思うとそれが参拝の順序なのであり、バスの中からでも外宮を参拝することができたのだとわかりましたが、その時はそうは思えず不快な声から気をそらすためにぼうっと窓の外を眺めていたのでした。

やっと宇治橋の大鳥居、大きな松の木の元へやって来ました。
平日の午後の神宮は人もまばらで少し安心しました。

松の木の幹には地衣類が湿気を含んでいます。
夏なんだな。

橋を渡り、御手洗舎で口と手を清め、五十鈴川で再び手を清めます。
台風の後で増水した川の流れに手を浸し、アーシングではないですが汚れが溜まっているような気がして念入りに水をかけていると”もうよかろう”と言われました。

瀧祭神の社から正宮への参道と平行に伸びている静かな参道を歩きます。
風日祈宮に着くと、突然ワウワウと波が寄せてくるように、不思議な音が一斉に鳴りだしました。
守衛さんに訊くと「蝉です」との答え。
関東では聞いたことのない蝉の声でした。

森の中は苔の緑が鮮やかで水の気が満ちています。

神楽殿の前に出て、正宮へ。
いつものように階段の下で写真を一枚。
石段を上り詰め、白い御幌の前で頭を垂れて拝します。

正宮の裏手まで来て立ち止まり、吹き出す汗をぬぐいながら家族のことを報告しました。
荒祭宮では新しいことを始めましたとだけ告げ、そしてこれ以上大きく自然が動くことのないよう祈りました。

参集殿でひと休みする間、目を閉じ耳を澄ませます。

“この佳き日に契りを交わしましょう
あなたは山の神、私は水の神
この佳き日に契りを交わしましょう

この世の穢れを祓いたまえ、きよめたまえ
それはここに御坐す神のお役目

あなたの道は清められました

私の役目はこの音を鳴り響かせること
宇宙を貫く原初の音”

聴きながら、繰り返される言葉はここで自動再生されているように感じました。

今まで気づかずに通り過ぎていた子安神社、そして大山祇神社に参拝することも今回意図したことでした。
地図を確かめて参集殿を後にしました。

おはらい町に入り、お腹が空いたなと道の両脇にあるうどん屋さんやカフェに目を向けつつ、結局ここまで歩いて来てしまいました。
赤福の本店。
店先の赤い竈に湯を沸かし、お給仕の女性が甲斐甲斐しくお茶を勧めてくれるこの店が好きなんだなと再認識。
中を覗くと一斉に「いらっしゃいませ」と声をかけられたけれど、店内は混み合っている様子。
ならば写真でもと店のわきにある橋を渡ってみました。

橋の闌干には擬宝珠の飾り、丸い弧を描いた風情のある橋です。
水着の子供が遠くで水遊びをしています。
向こう岸には古い民家が立ち並び、その背に山が見えます。
一瞬おはらい町の喧騒を忘れ、夏休みの雰囲気を味わいました。
そしてちょうど縁側に一人分席が空いたのを見つけて店に戻りました。

開け放たれた座敷の一番奥へ進み、腰掛けます。
川面から吹く風が涼しく、時折風鈴を鳴らします。
紫陽花と山と空を眺めて一服。

お餅を食べて元気になったので、先を急ぎます。
猿田彦神社に足を延ばしました。
数年前に行けなかったことが気がかりだったのです。
いつも外宮、内宮、伊雑宮、と廻ると時間が足りず、行ってみたいお宮はたくさんありました。
なので今回内宮に近いここには寄ろうと思っていました。

でも、多分余計なことだったのだと思います。
内宮へ参拝するまでがdivine orderだったのでしょう。
ここに寄らず、おかげ横丁の横からバスに乗ればスムーズに温泉にたどり着けたのです。

参拝した後、バス停でバスを待ちましたが、次の便まで30分ありました。
すると、目の前を宇治山田駅行きのバスが通り過ぎたのです。
同じ道を通るのに、このバス停を通過してゆくのでした。
バス停は交差点を曲がった所にもう一つありましたが、それは伊勢市へ向かうバスです。
そちらへ行くべきか、おかげ横丁まで戻るべきか、でも歩きたくありません。
それに歩いている途中にまたバスが行ってしまったら–やきもきしながら結局その場に留まりました。
その間に左折したバスが1台、通過したバスは4台です。

そんなこんなで宇治山田駅に再び戻って来ました。
窓口で尋ねると3分後に特急があると言われましたが、買い物もしたかったので次の便を予約しました。
40分後です。
宿の到着時間を大幅に過ぎてしまうので、電話を入れました。
駅から宿へのバスは終わっていて、頼みの綱はタクシーです。
徒歩10分の距離なので、それも無ければ歩くことを覚悟していましたが、歩く気力はありませんでした。
すると普段はしていないそうですが、宿の車で送迎してくれることになりました。

宿に着いたのが夜8時でした。
朝家を出て以来、世の中で何が起きているのか知りませんでしたから、テレビをつけると九州の大雨のニュースでした。
台風は去ったのに?
その後の集中豪雨で起きた災害でした。

温泉で汗を流し、竹林の上に浮かぶ満月近い明るい夜空を眺めて月光浴。
翌朝、朝風呂で温泉を堪能し後ろ髪を引かれつつ岐阜へ。

予定していた和楽フラワーエッセンス初級講座の見学を終え、ランチをご馳走になり、仕事の打ち合わせ〜と思っていたら、Timewaverbiz のセッションをしてくれることに。

今まで写真で解析してもらっていましたが、白い本体に手を乗せて私のデータを登録しました。
ほんの数秒です。

まずは何も入れずに解析すると・・
やはりソーラープレクサスチャクラの色が多く表示されました。
実は内宮の池でも河骨の黄色い花を見つけていました。
午前の講座でも前回からの流れ?を思い出し第3チャクラのエッセンスを手にとっていました。
リストにはアントロポゾフィー(シュタイナーの哲学)の黄色に関する記述が出ています。
黄色という色は、内側から発し外へ向かうほど薄く淡く広がって行く・・・というもの。

面白いのは、present stateの色が、チャクラが調和している状態とは全く違う色をしているということ。
そして、一度目の調整をかけた後、それについて話をするとチャクラに変化があり、
再び調整をかけるとこんな結果が出ました。

AF14C657-EF12-45E2-877F-35D825D2C131

neck chakra が水色であるべきなのに対して黄緑 
heart chakra が緑色であるべきなのに黄色 X2 
sacral chakraがオレンジであるべきなのに緑   
clown chakraが開いている状態であるべきなのに紫  
root chakraが開いている状態であるべきなのに赤(普通) 
heart chakraが緑であるべきなのに紫 
root chakraが赤であるべきなのに藍色

そして、全ての望まれる状態が
「そのチャクラのテーマは優しく癒され、完全に調和していると認識される」
ということであり、
gently 優しく 癒されるのにフラワーエッセンスが最適ということなのだと理解できます。

これに対して、1ヶ月くらい調整をかけてもらうことに。

調整もかけてもらえるのですが、和楽のチャクラエセセンスのキットももうすぐ届きますから、日々の調整に使っていきたいと思います。
チャクラからの解析は、ビジネス用語からの意訳もいらないし、とてもわかり易くていいですね。
色を波動に置き換えれば、波動の高低、あるいは回転?に置き換えられそうです。
その場では調整をかけてしまうので、あまり深く考えていませんが、あえて分析するとこんな風に読めるということです。
そして、その状態であることの元となっている感情・精神の状態が左から2番目の欄に書いてあります。
思い当たることだらけです。

今回の旅は、今までにない葛藤があり、これから自分がしようとすることへのチャレンジな部分、難しさを象徴しているように感じていました。

自分の地上的な欲求、あれもしたい、これもしたい、という気持ち・・
それがこの旅の連携を邪魔したように思えてなりません。

そして、あえて解釈はしない-しないまま受け取ることのレッスンでもあると思えるライト・ランゲージを学んでいるのに、意味を知りたい、理由を知りたい、先に起こることを知りたいという気持ち。

わからないけどそうしたほうが良いと感じて始めて見る、行動して見ること-divin orderに従うことを20年前に習得したと思っていたけど、忘れていたのだと思います。
だからこれもやり直し。

そこには信頼が足りないのだと佐世子さんは言いました。
信頼していれば流れに任せられるはず。
必要なことが起き、必要なものが与えられる。
それを疑わずに信じる。
そもそも、自分がすると決めたことを尊重する。

夜、とある講座を受講しました。
それによって、私の疑心が一つ晴れました。
しかし、行くと決めた後その講座の情報が入って来ましたから、そういうことだったんですね。
そして、いつもなら三宮巡れる所を内宮しか参拝できない理由も明らかになり、やっと腑に落ちたのでした。
情報や知識だけでは、体験しないことには”腑に落ちない”–ということも今回の学びでした。

熱気と水のもたらす暴風雨。
神様が矛を立て海水をぐるぐるとかき混ぜて落とした雫。
あるいはアメノウズメが舞う姿。
その渦を体験したような気もします。
DSCF0266