Herkimer Diamond

ミネラルマルシェに足を運びました。
今回の会場はさいたまアリーナ、埼玉県民なのでホームです。天井は高くスペースは十分で自然光も入ったりしてーーリラックスした雰囲気。私にしては珍しく、店の人と会話を楽しんでいました。

国内産の石は欠かさないよう見て回りました。
そんな中でいわゆる原石や、クラスターの欠片や値の付きにくいものが机の下に置かれています。
「蓼食う虫も好き好き」とは 良く言ったもので、鉱山跡や沢に分け入って集めた石の欠片をしゃがんで見てゆきます。
宝石質でなくても、かけがあっても、気に入れば良いのです。

ある店で石榴石の小さな結晶を見て質問すると、本来の石榴石は12面 体か24面体だそうで、私の気になった小指の爪の先ほども無い小さな石はたまたま菱形の面が形成されたものだとのことでした。
半ば目当てのものは無さそうだと思った時、おじさんが「こう言うキラキラしたのはどう?」と 勧めてきました。
それがハーキマーダイアモンドでした。

おじさん?!
おじさんは蛍石 フローライトが好きなコレクターらしいのですが、机の上にはツーソンで仕入れたらしい標本が色々並んでいたのです。
それらに目もくれずしゃがみ込んでいた私になぜそれを勧める?

実は私が石に興味を持ち出した頃、真っ先に興味をもったのがこのキランキランしたハーキマーの存在感でした。
ショーの会場で見かけるといつもどうしようかな〜と迷っていました。
でもこの石に関してはこれ、と言う出会いがこれまでなかったのです。
一番好きなものは後回しになる、そんな自分のパターンも手伝って遠巻きにしていたのです。
それが突然目の前に差し出されたのです。
しかも存在感のある大きさ。クラックもほぼ無い。
1〜2面が欠けてはいましたが、問題ではありませんでした。

夜手に入れた石について調べていると、ハーキマーは夢見の石だとありました。夢に現れるサインは私にとって重要なものですし、理屈なしに好きなこの感じは私の中の”子供”の反応のように感じられます。
そして偽物疑惑について書かれている記事を目にしました。
骨董に出会ってしまったおじさん達の逸話に似た私のエピソードも手伝って、 一瞬ハーキマーじゃ無いのかもしれないと思いました。
残念ながら、私には真贋を見分ける目はありません。

けれども、良いではありませんか。
予期せず差し出されたときの驚きと喜び。
差し出されたことをサインだと感じたからこそ手にしたのです。
名前なんて人間がつけただけのもの。
ひび割れによって生まれる虹色の反射をレインボーと呼ぶとか、石の個性を表すために人が 付けた符号にすぎないのです。
その名も”ハーキマー産のダイアモンドに似た水晶”
例えダイアモンドでなくても、ハーキマー 産でなかったとしても、それに似た”硬い輝き”を放つ石だと言うだけのことです。
そしてその輝きに呼応するものが自分の中にあると言うことだからです。

ハーキマーダイアモンドにチャネルを合わせて見ました。
この石そのものの波動だけでなく、この石について語る存在も。

Stand.fm Unknown Sound Herkimer Diamond 20210327