クリスタル・メディテーション〜クリスタルと瞑想会

地下鉄の階段を昇る途中、地上の匂いが吹き込んできました。
なんの匂いだろうと思い巡らすと、それは芝を刈った後のフィールドの匂いでした。
出口を出てあたりを見回すと、公園の一角で草刈機が稼働していました。
私の中では、イギリスの匂いです。
彼の地の人々はせっせと芝を刈るのです。
刈らない人はもれなく怠け者の称号を与えられてしまいます。

海側には離陸する飛行機と大きな倉庫。
目の前には高層マンション群。
微かに潮の匂い。

飛ばされそうな強い風を浴びながら長い橋を渡ると、海抜3メートルから一気に地上53階へ。

中川美奈子さんのHPはこちら

天空サロンからはこの眺め。

そして散りばめられたクリスタルたち。
あの石、この石、目移りしてしまいます。
隕石や様々な石の話を聞かせてくれたのですが、
その中から最後に手にしたのはグリーンのフローライト(蛍石)でした。
その石を掌におさめて目を閉じーーゆっくりと誘導され瞑想。

姿を想像した時、大きな目がフローライトのエルフのような存在を感じました。

あなたの中にこの石と同じ音が芽生え始めています
それは、地球だからこそ奏でることのできる音色です
心のスペースにこの石の音を響かせれば、なぜここ(地球)に降りてきたのかを想い出せるでしょう

終わりの方で石を少し動かしていると、耳に反応を感じました。
比喩も音に関するものでしたので、どのような関係があるのか気になりました。

暑い夏の午後、地平線が丸く見える高みからクリスタルの眠る地中へと降りてゆきました。

私が中川さんに興味を持ったのは、やはり言葉が最初でしょうか。
そのクールな視点や多彩な切り口で語られるポストを読んでいると、明確な意志と思考の自由度ーーその表現としての五十音の可能性を感じていました。

瞑想会のあとお話していて、彼女がクリスタルの山の中からマスタークリスタルを探すように、その石の中に虹やマスターたらしめている ”光る”ものを見つける観察力があの言葉の源なのだと感じました。

お土産にいただいたのは、小さなアメジストでした。
レムリアンのように線を刻んでいます。

これまでクリスタルとどう付き合ったらいいのかわからなかったのですが、良い楽しみ方を教えていただきました。
フローライトにアチューンメントしつつーー
手元にある石たちとも親交を深めたいと思います。
ありがとうございました。

その日の夜、待ち合わせていた友人は、石の店を紹介するために待ち合わせ場所を変えようとしたというシンクロも。
後日石について調べてみました。
理系の勉学に良いというものからスピリチュアルな意味まで、色々。
調べるとフローライトは水には弱く溶けてしまうそうです。
紫外線で光るから蛍石。
名前の由来はラテン語の”流れる”。
成分はフッ化カルシウム(フッ素とカルシウムの化合物)
ジャン・ショートン著の本でミネラルのホメオパシーにおける適応例について調べると、散々な言われよう、、
程度の差はあるものの、当てはまる傾向もいくつか確認できました。

実は父は石が好きで、昔の家にはたくさん集めていました。
水晶の花が咲いているのやら瑪瑙の板やら河原の無数の石など。
そう言えば、私は彼の骨をダイヤモンドにしたのでした。

そして私のイギリスでの恩師も石が好きでした。
この先生はルネッサンスとシェイクスピア、人の意識の霊的進化について考えることをライフワークにしていましたが、最初の学期にイギリスの地下に存在する鉱物や土壌に多くみられる石灰について取り上げていました。

スコットランドからイギリスへ、たくさんの石を見て歩きました。
アイルランドのジャイアンツコーズウェイで見た柱状節理でできた六角柱の岩がひしめく海岸。
持ち帰った石笛になりそうな穴の空いた丸い石。
ライムストーンのゴツゴツとした岩礁。
石と貴石では何が違うのでしょうか?
彼の地で過ごした時、教育を通して平準化された日本の人々に対して、人はゴツゴツとした原石そのもののようだと思ったのを思い出しました。

私もしまってあった石たちを引っ張り出してみました。
世界の鉱物シリーズで集めかけて断念した時のものがほとんどですが、迷って買ったピンクレムリアンシード、磨くのを楽しみに買った翡翠など。
真ん中のはフローライトでは?